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アブストラクト解脱

展示ステートメント

「チープとポップ」と「侘びと寂び」という二つのテーマについて

 

「アートは既に終わっている」という強烈な字面がよく頭の中を過る。

観測した終わりに到達するまでの計測不可能な猶予の中で我々が存在していると仮定した時、とてつもない侘しさや寂しさを感じるのではないだろうか。

では、全ての事は「終わり=無(む)或いは空(から)」に向かうのか、或いは元から辿り着いているとした時、無に対して生まれる感情や形は一体?

 

この展示は空即是色が言う「空」とはなんであるかを考えるためのきっかけを与える場所であって。作品は空そのもの、空を再利用したもの、空を見るものという装置群である。

この哲学を行うために、私は童心に帰るべきだと考えた結果、チープとポップに辿り着いた。自身が子供の頃に夢中になる物や事の大半は価値を持たないものばかり、

しかしこの価値のないものは、当時の自身には大変価値のあるものだった。定義が全く違う価値がそこに存在していたことだけが漠然と記憶にあるのだ。

この定義が異なる価値(原体験のようなもの)に再び出会うための手段として、極力チープな支持体、表現を選択した上でポップという軽薄に取られる要素を選んだ結果、このテーマに至る。

2022年4月現在「正しさとは」を活動テーマとしているBONーNOUはこの展示において無(或いは空)は果たして本当に無であるかを問いかけた。