個展について詳細と、少しばかり概要を書きます。
Instagramで既に書いている内容よりもう少し言葉に肉付けして展示のことをば

■場所
新宿眼科画廊 スペースM
ガラス張りの入り口を開けたところがスペースMです。いい所。
■会期
4/1(金) 〜 4/6(水)
12時〜20時
※4/6のみ17時まで
4/7(土),4/8(日),4/6(水)は在廊予定
■展示概要
昨年スタートしたobjectという立体作品のシリーズを27点(予定)
その他平面作品を昨年のグループ展などで出した過去作数点と、新作15,6点ほど(時間の限り増える予定)
objectシリーズに関しては @bonnou_object に投稿しているものから半分ほど、残り半分は未公開の新作です。
そもそも煩悩は「正しさとは」というテーマを軸に様々なモノやコトに対して正しいってなんだろうなを投げかけることを目的に創作活動をしています。
なので、作風に固執したものはありません。全ての作家がそうとは限りませんが、絵に選ばれる。などと表現される作家のような一貫性への憧れはあるのかなと感じます。
自分の空虚さが時々首を絞めてくるのですが、それもまた己なので空虚であることを受け入れて煩悩のままに。
唯一、作品のコンセプトとして「チープとポップ」が存在します。
意図的にだったり、自然と湧いたものがそうであることもありますが、自分が子供のころにワクワクしたものって決して高価なものじゃなくて
下手したらその辺の木の棒で日が暮れるまで遊んだり考えたりしていたと思うのです。
みんなそうだろ。となるかと思いますが、自分の場合はそれが人一倍強かったと記憶していたなと
チープに対する愛着は幼少期の部分だけでなく、空虚な自分やあらゆるものが空(くう)であるという現実に対する呆れと哀愁にセンチメンタルな感情を抱き
その上で無意味なものに意味を見出さんとする行いを滑稽と俯瞰しつつ、全部ひっくるめて愛している気がします。
愛とか平和を謳う気はありません。
ただ、自分が感じている感覚を表現する語彙が足りなくて、掘り下げれていないけれど肯定的な感情を愛と言っています。
ポップはなんだろうって未だ思います。
もしかしたらもっと適切な言葉があるのかもしれないと思いつつ、自分が作るものは基本的にポップなつもりでいる。
どこかで、現実に返す(返そうとする)表現は寒いという言葉を見かけました。
煩悩がやろうとしてることはそういうところあるなと勝手に思っていて、また別の人は絵のストーリーは自分で妄想したいから知りたくない。と
現実は確かに冷めちゃうし、それは野暮天だぜっていう人はいっぱいいるんだなーと思います。
脱線しましたが、今回の展示では立体作品と平面の両方で、平面作品ではプリントからその中間、そして絵画まであります。
絵画ってなんだか凄みがあって得意な言葉ではないんですが、ナマモノの方の絵を書きました。
今回の作品が面白いのは、全然写真映えしないこと。肉眼で見る以外の手段だと情報が足りなくなってしまう要素を散りばめました。
今回の展示ではこれらの根っこ的なものを元に「侘び寂び」を絡めてみた次第。
抽象的に現実を見て、ギャラリーを出る頃には忘れている。後から喉にかかる小骨に気づく。みたいな感想を抱いてもらえたら幸いです。
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